2022年12月22日

レトルトの歴史を辿ってみよう

目次

レトルトの製造は遡ること1804年、フランスの二コラ・アベールが
「容器に食品を詰めて密封した後、加熱殺菌をすることで長期保存を可能にする」という製造原理を発明したところから始まったそうです。
当時のフランスは古代ローマ帝国、ナポレオンがいた時代です。
政府は兵食の長期貯蔵に関する委員会を設け、新しい食品貯蔵法についての懸賞募集を行っていました。
1810年にこの募集でアベールは当選し、21,000フランの賞金を手にしたと言われています。

日本初のレトルト食品といえば?

一般消費者向けに広く受け入れられる製品化に成功したのは、
1968(昭和43)年に大塚食品が発売した「ボンカレー」が最初とされています。
これが日本で最初の「レトルトカレー」であり、湯の中で加熱する湯煎(ゆせん)をするだけで調理ができ、一食分のカレーライスを食べることができました。

レトルトパウチはアメリカから?!

1950年ごろアメリカの陸軍でレトルトパウチが開発されます。
缶詰の重さや、空缶処理の問題を改善するのが狙いでした。
NASAのアポロ計画で宇宙食として採用されたことから、多くの食品メーカーに注目されます。
1969年アポロ11号に積みこまれ宇宙で食べられることで
多くの市民の目を惹きつけ大注目を浴びたのです。
ですが注目は浴びたのですが、残念ながら当時のアメリカは冷蔵庫が普及していたため流行りませんでした。

まとめ

レトルト食品が誕生して約50年が経ちました。
現在では100社以上の企業が、500種以上のレトルト食品を生産しています。特にレトルト食品の元祖であるカレーは、いまでも根強い人気を維持しています。いまや世界中に浸透したレトルト食品。これからも味と利便性の進化にますます目が離せません。

関連コラム